全盲のピアニスト・辻井伸行さんの評価についてまとめてみました。
海外・パリ公演での評価や実力、元フリーアナウンサーの母親・辻井いつ子さんと二人三脚で歩んできたエピソードについて見ていきましょう。
また、今までに受けた数々の賞に関してもまとめています。
辻井伸行は国際ピアノコンクールで最年少記録と日本人初優勝する実力の持ち主
2005年、辻井伸行さんは、17歳で第15回ショパン国際ピアノコンクール「ポーランド批評家賞」を受賞しましたが、それは最年少の記録でした。
それから、2009年、20歳で世界で最も権威あるコンクール、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人初優勝に輝きます。
日本人初という快挙を20歳で達成してしまう実力の持ち主です。
全盲であるという事は忘れてしまうほどの演奏と称されます。
動画ではなく、生で聞きに行ってみたいものですね。
ちなみに、日本人初優勝に輝いた、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールは、課題曲をソロから室内楽、協奏曲まで大量の曲をこなさなければなりません。
相当な技量が必要なので、コンクールで優勝するというのはすごい事だと思います。
辻井伸行はパリ公演で高い評価のコメントまとめ
日本では評価の高い彼ですが、耳の肥えたパリの方の反応はどうなのでしょうか?
次のようなパリの方々のコメントがありました。
- 作曲家のリストは、目を閉じてこの曲を演奏できるだろうとは想定していなかっただろうね。
- 世界最高のピアニストだ!
- これは俺の理解を超えてるよ!彼がステージの前でお辞儀をしてピアノの前に座った後、魔法が始まったよ!こんなことって可能なの?
- 演奏後の聴衆のスタンディングオベーションが大好き。辻井伸行はそれを見ることはできないけど。みんな心の底から彼の演奏に感謝をしているね!
- 俺はボストンでの彼のコンサートに行く予定だよ。
かなり高い評価だったようです。さすがですね。
これだけではありません。様々な褒めのコメントがありました。
- 辻井伸行の視力障害、子供時代、ピアノコンクール、両親に対する思いを収めたドキュメンタリーを見たよ。彼の母親は彼が幼少の頃、彼のやりたいことを決して批判しなかったんだって。とても感動的な話だよ!
- 信じられないくらい素晴らしい!
- まるでピアノが燃えているようだ。誰も彼を止められない
- アメイジング!
- 息を呑むような素晴らしさだよ
- 彼の手はピアノの鍵盤の上でダンスをしているようだね。素晴らしい!!!
- 彼は盲目なの?彼は「ラ・カンパネラ」をほぼ完璧に演奏している!いやっ完璧過ぎる!
- 彼は神だ!!!
もうべた褒めです。
彼は音楽好きの海外の人々に受け入れられています。それはすごい事ですよね。
ちなみに、国内の褒めのコメントを見てみましょう。
「最近辻井伸行さんのピアノ曲ばかり聴いてる。音が繊細で綺麗で耳がとろける。いつかコンサートに行ってみたいなぁ。」
「辻井伸行さんのCD聴きながら、ヨガやった。なう。」
「辻井伸行さんのピアノを聴くと、自分が今どんな状況であれ、自分のいる世界が変わる。」
辻井伸行さんの演奏を聞くと、その魅力に引き込まれるようですね。
辻井伸行を作曲家、ピアニスト・加古隆が「想像以上に素晴らしい」
日本の著名人からの評価についても詳しく見ていきましょう。
「ピアノの詩人」あるいは「ピアノの画家」と称される日本の作曲家、ピアニスト・加古隆(かこ たかし)さんは辻井伸行さんを次のように評価しています。
「音の陰影や息遣いがまさにこれしかないという音を彼は弾くんです。作曲家が想像して書いているのを見事に実現している。ドビュッシーやラヴェルが聴いていたら驚いたと思います。彼らが想像している以上に素晴らしい音色の変化や色彩感などを感じさせる。」
様々な人が辻井伸行さんの演奏をべた褒めしていますね。
彼の実力と評価はかなり高いようです。
辻井伸行の演奏を世界的に有名な指揮者・佐渡裕は「他とは違う」とコメント
世界的に有名な指揮者・佐渡裕さんは、毎日大量の演奏テープを聞いているそうです。
その中でも辻井伸行さんが演奏したテープを聞いたときに「他とは違う」と感じられたそうです。
辻井伸行さんはプロの音楽家も認める実力の持ち主です。
辻井伸行はショパン作曲『革命のエチュード』も引きこなす
辻井伸行さんはショパン作曲の「革命のエチュード」も、軽快に弾きこなします。
「革命のエチュード」は、音楽大学の入試レベル以上の目が見えている健常者でもミスタッチが怖くなるような難しい曲です。
辻井伸行さんのピアニストとしての実力の凄さがわかりますね。
辻井伸行の父親は産婦人科医・辻井孝で母親は元フリーアナウンサー・辻井いつ子
ピアニストとしての評価の高い辻井伸行さんとは一体何者なのか、父親や母親はどのような方なのか見てみましょう。
辻井伸行さんの父親は、産婦人科医・辻井孝さんです。
神奈川県ん出身、帝京大学医学部卒業で、横浜市で父親(辻井伸行さんの祖父)と一緒に産婦人科医を開業しています。
辻井伸行さんの母親は、元フリーアナウンサー・辻井いつ子さんです。
東京女学館短大を卒業した後は、フリーアナウンサーとして働いていたようです。
アナウンサーだけのことはありおきれいな方ですね。
1986年に父親と母親が結婚し、1988年に辻井伸行さんが誕生しました。
辻井伸行さんは、眼球が成長しない「小眼球」という障害を持って生まれてしまいます。これは現代医学では、原因不明とされています。
しかし、母親の辻井いつ子さんが、辻井伸行さんのピアノの才能に気づき、二人三脚で辻井伸行さんはここまでピアニストとして成長してきたのです。
誰にでも出来る事ではありません。同じ女性として尊敬しますね。
よく辻井伸行さんのことを「盲目のピアニスト」と表現されますが、目が見えるか見えないか関係がなく、ピアニストとして素晴らしいですね。
辻井伸行が映画『羊と鋼の森』の演奏を担当
2018年6月8日公開、映画「羊と鋼の森」のエンディングテーマを辻井伸行さんが演奏する「The Dream of the Lambs」に決定しました。
作曲・編曲は久石譲さんです。
この映画は、宮下奈都さんの小説を山崎賢人さんが主演で実写映画化されました。
講演会のみならず映画でも辻井伸行さんの演奏が採用され、世間一般からの評価も高いと言えますね。
世界的な実力のあるピアニスト、辻井伸行さんについてのまとめでした。
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