女優の宮沢りえさんの母親である宮沢光子（みつこ）さんについて見ていきます。
光子さんは宮沢りえさんを自分の操り人形のように仕事とプライベートに口を出し、トップ女優へ育て上げました。お笑いタレントのビートたけしさんなど大物芸能人などを巻き込み、娘が大女優になるためなら手段を選ばなかったため毒親などとも言われました。
若い頃は、美人だったようなのですが、子宮がんを患い手術した影響で太ってしまい、親子で似てないと言わるようになったとか。それから肝腫瘍を患い亡くなってしまいます。
それでは詳しく見ていきましょう。
宮沢りえの母親・宮沢光子
宮沢りえさんの母親は、宮沢光子（みつこ）さんです。
通称は「りえママ」。
1949年頃の生まれで、2014年9月23日に亡くなりました。
出身は東京。
身長は166cmで、日本人女性の平均身長が約158cmなので高い方です。
5人兄弟の末っ子。
父親は、名前が喜一さんで、絵描きを目指し、戦後、商業デザイナーに転じて成功したそうです。
母親は家を出てしまい、途中から父子家庭となりました。
幼い頃、バレエと水泳を習い才能を見せていたようです。しかし、どちらも父親の反対で、本格的に極めることができませんでした。
父親は、女は家庭に入るもの、と考える人でした。光子さんは家庭に向かない女性で、タバコと飲み歩くことが大好きでした。ときに酒に飲まれてしまうことも。
光子さんは父親に反発し、高校を卒業した後、家に寄り付かなくなり、六本木でホステスをしていました。美人と呼ばれる容姿を活かしていたのでしょう。
若い頃の光子さんのことを知る人は、宮沢りえさんよりも綺麗だったといいます。光子さんと親交のあった女優の加賀まりこさんは、光子さんのことを美人といっていました。加賀まりこさんも美人ですのでこの発言は信憑性が高いですね。
オランダ人との間に宮沢りえを産む
ホステス時代にオランダ人の男性と出会い、交際に発展し、結婚にいたりました。そして1973年4月6日、宮沢りえさんが生まれました。
つまり、宮沢りえさんは、オランダ人と日本人のハーフとなります。雑誌のインタビューでオランダ名が「リー・マム」で「leeeとeが三つだから間違えないで」と発言していました。
その後、光子さんは宮沢りえさんを親戚に預けてしまいます。その親戚とは、光子さんの姉（宮沢りえさんにとって叔母）の「さつ子」さんとその夫と息子です。この4人で暮らしていた頃が、宮沢りえさんは楽しかったと後に振り返っていました。
一方で、光子さんはオランダ人の夫とオランダで暮らしました。宮沢りえさんは小学生まで叔母に育てられ、お母さんと暮らせるのを夢見る少女だった、と某対談番組で振り返っていました。
しかし、光子さんはオランダでの生活は長く続かずに離婚し、日本へ帰国します。
宮沢りえを芸能界デビューさせる
それから、光子さんは宮沢りえさんを引き取り、東京は大泉学園近くのアパートに住みます。
ここで、宮沢りえさんをかわいいと思った友人の勧めで、光子さんは宮沢りえさんを芸能界デビューさせようと決意します。
そのかたわら、光子さんは保険や外交、ホステスなどの仕事をし生計を立てました。
銀座のクラブのホステスをしていた関係からか、六本木の高級寿司屋の店主と仲がよく、この店に宮沢りえさんをよく連れていました。そこに通う芸能界の幹部の目にとまり宮沢りえさんはスカウトされました。
宮沢りえさんは、某事務所に所属し、芸能界デビューを果たせ、その後、世の中から人気を得ました。宮沢りえさんの努力や恵まれた容姿もあると思いますが、光子さんの努力もあったからでしょう。
「毒親」「ステージママ」と言われる
宮沢りえさんがブレイクすると、すぐに光子さんは独断で所属していた事務所を退所させ独立するのでした。
光子さんは事務所「エム・ツー企画」を立ち上げて社長となります。そして、宮沢りえさんの仕事や恋愛など全てに口を出していました。光子さんの姉であるさつ子さんも同事務所の経営に携わっていました。
光子さんはいつも宮沢りえさんと一緒にいたことから「りえママ」「母子一体」「一卵性母娘」などと称される一方で、「毒親」「毒ママ」「ステージママ」とも言われました。
宮沢りえさんは11歳のときにモデルデビューします。雑誌『週刊セブンティーン』の表紙モデルを飾ったり、CM『三井のリハウス』の初代リハウスガール「白鳥麗子」役を務めたり、トップアイドルの1人となりました。
人気絶頂の宮沢りえさんは、17歳のとき『ふんどしカレンダー』に起用され、18歳のとき篠山紀信さんによる写真集『Santa Fe』を出版し150万部のベストセラーを成し遂げました。奇抜な話題作りとマネージャーを務めた光子さんの存在と共に注目されました。
当時、お笑いタレントのビートたけしさんから「娘をヌードにさせないのが親なのに考えられない」と批判されるほどでした。
光子さんは、利用できると目をつけた芸能人や、映画やドラマのプロデューサーなど強引にでも巻き込んでいったといわれます。
それは1992年に、即席ラーメン「エースコック スーパーカップ」のCMでビートたけしさんと宮沢りえさんが共演した海外ロケで泊まったホテルでのこと。深夜に「ママに言われて来た」と宮沢りえさんが突然、ビートたけしさんの部屋に現れました。ビートたけしさんは驚きつつも傷つけないように「早く帰って寝なさい」と帰したそうです。つまり、光子さんは娘である宮沢りえさんに「枕営業」を勧めたのでした。
宮沢りえさんは交際した男性とことごとく破局に終わっています。これは光子さんの反対にあって別れたそうです。
「世紀の婚約」と言われた宮沢りえさんと貴乃花（当時・貴花田）さんの婚約でしたが2ヶ月後に婚約解消を発表。貴乃花さんの母親である藤田紀子さんと光子さんは犬猿の仲になったそうです。藤田紀子さんが大部屋女優なのに対し「私の娘は一流の女優よ」と比較するように、光子さんが藤田さんを馬鹿にしたとか。
その後も宮沢りえさんは男性との交際が噂になりましたが破局に終わっています。
- 歌舞伎役者で妻子持ちの中村勘三郎（当時・勘九郎）さんとの不倫や京都での自殺未遂騒動
- 歌舞伎役者の市川右近（現：市川右團次)さん
- 歌舞伎役者の市川海老蔵さん、
- サッカー選手の中田英寿さん
その他に、宮沢りえさんがガリガリに痩せてしまい拒食症の噂などがあり、マスコミからバッシング報道が続きました。このためか、アメリカ・サンディエゴへ移住を発表し、一時、芸能活動を休止しました。
宮沢りえさんは激ヤセから回復し、徐々に芸能活動を再開していきました。2002年に公開された映画『たそがれ清兵衛』で落ち着いた演技を見せ、その映画の成功以降、女優としての活動の幅が広がりました。
これらの宮沢りえさんの経歴には、光子さんの意向が大きく関係していたのではないかと考えられます。宮沢りえさんはマネージャーである光子さんに操られる人形のようでした。
宮沢りえから決別された
宮沢りえさんは、上で述べたようにビートたけしさんが受けた枕営業未遂などがあり、危険がられ誰からも近寄られなくなっていきました。
そんなとき、宮沢りえさんは、2009年2月13日、妊娠6ヶ月であることを所属事務所からFAXで発表しました。相手は40歳代のハワイ在住、日本人実業家で元プロサーファーでした。
宮沢りえさんは「私の大きな夢でもあった、赤ちゃんを授かりました。一昨年の終わりに知り合った彼と、只今６か月の小さな命と共に、喜びや戸惑いを何倍にも感じながら毎日を重ねられるのは、支えてくれる人たちの大きなエネルギーがあるからだと感じています。」とコメントしました。
同年4月上旬に婚姻届を提出し、同月2日に都内で挙式し、同年5月20日に第一子となる女の子を出産しました。
これまで何人もの男性と交際が噂になっては、光子さんに反対され破局していましたが、今回は違いました。
妊娠騒動を知った光子さんは、滞在先のパリから飛んで日本へ帰国し、結婚に反対したそうです。ですが、宮沢りえさんは光子さんの反対を押し切りました。自分自身で選んだ相手と結婚し出産し、宮沢りえさんにとって自分自身の道を自ら歩き始めた大きな一歩となったのではないでしょうか。
ちなみに、宮沢りえさんの結婚を発表することを後押ししたのは、宮沢りえさんの動向をよく知る不倫報道のあった中村勘三郎さんだっとされます。
しばらく、日本で、光子さんと宮沢りえさん夫婦と子供の4人で暮らしていたようです。仕事のため夫婦で子供を見れないときは、光子さんが子供（光子さんにとって孫）の世話をしたのでしょう。
しかしそれから3年ほど経った2012年5月8日に一部メディアから離婚することが報じられ、同日に所属事務所から離婚協議中であることが認められました。2016年3月18日に正式に離婚が発表されたのでした。
再婚しピアニストとの間に弟を産む
さかのぼること宮沢りえさんが幼少の頃。
光子さんは、宮沢りえさんの実父であるオランダ人男性と離婚後、自分の美貌を活かし、ダンサーやモデルをしたり、銀座のクラブで働いたりしていました。
同じお店で働いていたピアニストの小沢典仁さんと交際が始まり、再婚しました。小沢さんは宮沢りえさんにとって義父となります。
宮沢りえさんが3歳の頃、光子さんは小沢さんとの間に男の子が生まれます。宮沢りえさんにとって4歳下の異父兄弟となります。弟は、「後藤聡（仮名）」さんとしてネット上で呼ばれることがあります。
弟が生まれると、光子さんは宮沢りえさんだけを連れて家をでてしまいます。小沢さんが弟を育てることになります。別れた理由は定かではありませんが、光子さんが宮沢りえさんを常にかばっていたそうで、2対1の状況に小沢さんが不満を述べていたことから、仲良く一緒に過ごせなかったのでしょう。
光子さんと小沢さんは、一時的に音信不通になりましたが、復縁し再度一緒に住んでみたものの、結局、離婚してしまいました。
離婚後、光子さんは子宮がんの大病をします。手術は成功しましたが、ホルモンバランスが崩れ別人のように太り、感情の起伏もいっそう激しくなりました。このためか、光子さんは宮沢りえさんと「似てない」と言われるようになったのでしょう。
弟が宮沢りえさんを姉と認識したのは20歳のときでした。兄弟で一緒に過ごした時期が幼かったため記憶が薄かったのでしょう。
その後、弟は光子さんと宮沢りえさんに会おうとしたようですが、結局会うことができなかったようです。
壮絶な最期
光子さんは、2014年9月23日、肝腫瘍（かんしゅよう）で亡くなりました。当時65歳。
以前から光子さんは肝腫瘍の診断を受けていましたが、本人の意志により自宅で療養していました。
そして、光子さんが亡くなられたとき、宮沢りえさんは舞台の本番中で、気丈に演技を続けました。宮沢りえさんは光子さんが亡くなったとき次のようにコメントしていました。
「最期に、生きるということの美しさと、凄まじさと、その価値を教えても、いました。そういった全ての宝物を胸に私は役者として、母として、女として惜しみなく生きようと思います」
さらにテレビ番組『チマタの噺』に出演した際には、「息を引き取る瞬間も一緒にいられた。壮絶だった。息を吸って吐けることがすごいことなんだと教えてくれたし、命に限りがあると告げられた人に誠実さを欠いちゃいけない。すごいモデルがいたから。」と、光子さんから壮絶な生きざまを学んでいた。
これまで、幼少期に親子で離れて住む時期があり、埋め合わせるかのように親子二人三脚で芸能界を渡り歩いてきました。光子さんは自分がなしえなかった芸能界での活躍を娘である宮沢りえさんに託したかったのではないでしょうか。不自然なほど親密な親子の関係は長く続くことなく破綻することになりましたが、宮沢りえさんは光子さんのことを決して悪く言わなかったそうです。
その後、宮沢りえさんは、2018年3月16日、V6の森田剛さんと結婚したことを報告します。妊活していたようですが妊娠報道は出ていません。現在、元プロサーファーとの間にできた子供と森田さんの3人で暮らしています。光子さんからの呪縛から解かれたいま、末永く幸せに暮らせることを願いたいです。
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